迷いの窓・悟りの窓 「源光庵」

京都鷹峯の源光庵に行ってきました。

鷹峯三山を借景にした庭の美しさで知られている光悦寺のすぐ側です。


          源光庵の参道
画像

「紅葉の頃の源光庵は素晴らしい、が人も多い。訪ねるなら冬枯れの日が良い。少し雪が積もっていたらなお良い。」
私がこの文章を読んだのは随分前。冬に訪ねようと決めていました。


          唐風の小さな山門
画像

二層の山門は手を伸ばせば梁に届きそうに小さく可愛らしい。

山門の上部中央にかかる額には、「復古禅林」の字。
1694年、卍山道白(まんざんどうはく)がこの寺を臨済宗から曹洞宗へと変えた際、清人薫愛山師から送られたもの。


画像

山門をくぐると見事な赤松、その向こうに本堂。
訪れた時、先客の方がお帰りになられました。
冬の昼下がり、参拝客は誰もいません!



          畳にに座って
画像

今、此処に居るのは私だけ。
北山を借景とした枯山水のお庭も独り占め・・・!
音の無い空間と、凛とした景色に、何日か前に降った雪も風情を添えて気持ちが引き締まります。




          落城の悲劇を伝える血天井
画像

伏見桃山城で石田三成軍に敗れた鳥居元忠らの一党380名が自害した時の床板を、源光庵の天井板にすることで霊を慰めています。手形、足形が今もはっきりと見えます。



画像

源光庵で有名なのが、堂内の「悟りの窓」と「迷いの窓」。
向こうに見える白壁が、その部屋です。


「今日は暖かで良かったですね」受付の女性に言われましたが、やはり2月、開け放された「迷いの窓」「悟りの窓」の前に座っているとコートを着たままでも冷えて来ます。


          迷いの窓
画像


迷いの窓は角型に「人間の生涯」を象徴し、生老病死の四苦八苦を表している・・・。


          悟りの窓
画像


悟りの窓は丸型に「禅と円通」の心を表し円は大宇宙を表現する・・・。



美しい景色を切り取ることで、禅の心を見る人に伝える・・・こんな仕掛けを考えた先人の知恵の素晴らしさに感心しますが、凡人の私にはよく解りませんでした。