ゴッホ展

ゴッホ展に行ってきました。

秋色に包まれた、六本木・国立新美術館で、開催されています。 

今回のゴッホ展では、オランダ・ゴッホ美術館やクレラー・ミュラー美術館からの選び抜かれた彼の作品約70点、ゴッホのパリ時代に出会った画家、モネ、ロートレック、ゴーギャン、スーラーなどの絵、合わせて123点を見る事が出来ます。

画像



独学の芸術家と言われる彼は、素描こそが基本中の基本と素描に没頭し、優れた絵画を模倣し、パリに住んでからは印象派の画家たちの色彩や光の使い方を学び、浮世絵からも大きな影響を受けたといわれています。

                    アルルの寝室
画像



南仏アルルの<黄色い家>での共同制作に唯一賛同し、共に生活をしていたポール・ゴーギャンが使用していた椅子を描いた作品。二人の生活は、ゴッホの耳切り事件で完全に破綻しました。

                    ゴーギャンの椅子
画像



ゴーギャンが、黄色い静物画と称賛した絵です。
黄色のトーンを変化させて描かれた絵に、絵に合うように黄色でゴッホ自身が額装した、唯一現存しているものです。  果実を切れば、今にも瑞々しい果汁が滴るような活き活きした絵です。

                    マルメロ、レモン、梨、葡萄
画像





今回、サン・レミの療養院で描かれた作品がが9点ありました。下記はその中の2点です。

ゴッホが入院していたこの療養院に、私も何年か前に訪れたことがあります。

療養院の屋上からはゴッホが眺めた糸杉を眺め、ゴッホが描いた中庭の回廊をたどり、ゴッホが歩いたサン・レミの街を歩き、・・・しばし、思いはゴッホの絵の中へ・・・

                     サン・レミの療養院の庭
画像



神経発作と精神的不安の中で描かれたと言われる「アイリス」、逞しく堂々とした花からはそんな事は感じられませんが、垂れさがるしおれたアイリスに心境を託しているとか・・・。

                     アイリス
画像



何ものにも負けない強い意思を持った眼差し、でも、奥には深い哀しみを秘めてるようにも見えるこの自画像は、今回のポスターにもなっています。 筆の跡が、まるで彫刻刀で削った様な描き方が力強さを増している様に思えます。

                   フェルト帽を被った自画像
画像



没後120年・ゴッホ展 ~こうして私はゴッホになった~ 

27歳で画家になることを決意したゴッホの生涯が、Ⅰ~Ⅵまでの時代に分けての展示は「ゴッホがいかにして『ゴッホ』になったか」を明らかにするための試みだそうですが、とても見やすかったです。

余り混んでない日を見計らって行ったので、ゆっくりと楽しんで見る事ができました。
余韻を楽しんで、お茶を頂いている時、カラス壁越しに陽射しが差し込み、一瞬だけの、光のアートも見せてくれました。

画像


この記事へのコメント

  • impression

    mugen殿、
    行きたい、行きたいと思っていたのについに訪れることが出来なかったゴッホ美術館の作品をご覧になったのですね。
    羨ましい!
    セン・レミ・ド・プロバンスで描かれた糸杉は印象深い絵画です。
    京都には来ないだろうなぁ。
    2010年12月02日 18:03
  • 茜雲

    六本木・国立新美術館、前に東京に用があったときに時間が少しあったので出かけたのですが、残念ながら休館日でした。丁度若者のカップルも来ていて残念そうでした。
    ゴッホ展、生で観たいです。名古屋飛びかな?
    2010年12月03日 08:08
  • mugen

    impressionさん
    今回、うねる様に描かれている糸杉は来ていませんが、ゴッホの作品がこんなに多く一堂で見られるのは幸せです。

    impressionさんのお好きなモネの「ドモワの洞窟」もありましたよ。

    東京での2カ月半の長期の展覧会ですから、京都には行かないようですね。
    おついでが有りましたら、12月20日までの開催ですから、ぜひ見に行って下さい。
    2010年12月03日 18:04
  • mugen

    茜雲さん
    ゴッホの作品が、年代順に展示してありとても解りやすく見やすいです。

    アルルの黄色い家の立体図などもCGで再現されたりと興味深く見てきました。
    2010年12月03日 18:09
  • 桃源児

    ゴッホの色使い、本当に独特な気がします。
    明るさの中に暗さを秘めているような。
    自画像のタッチ、本当に削ったようにも見えます。
    2010年12月03日 22:02
  • 毎日日曜人

    鮮やかな色彩、独特な力強いタッチ、ゴッホの作品は
    素晴らしいですね。昔、西洋美術館のゴッホ展で見た「ひまわり」の印象が忘れられません。
    2010年12月04日 13:38
  • 大きな森の小さなギャラリー

    学生のころ、ゴッホの絵に魅かれ伝記を読んだり、京都の美術館に行ったりしたことがなつかしく思いだされます。ゴッホの絵に出会うとそれほどに魅かれる作家ですね、
    2010年12月04日 22:40
  • mugen

    桃源児 さん
    ~こうして私はゴッホになった~・・・と副題がついていますが、彼の心の軌跡は想像するだけで、誰にも解らないですね。
    彼が生み出す、強烈な色彩と画風は当時の人々には受け入れられなかった事も、彼の死を早めた原因の一つでしょうね。
    2010年12月05日 15:31
  • mugen

    毎日日曜人さん
    「ひまわり」は今回の展覧会には展示されていませんが、強烈な色彩は人をひきつけますね!

    年代順の展示は、画風の変化なども良く解って素晴らしいです!
    2010年12月05日 15:36
  • mugen

    大きな森の小さなギャラリーさん
    若い頃、ゴッホがお好きだったのですね。私も昔、京都に住んでいる時は京都市美術館に良く行きましたよ。

    強烈にうねるような筆使いのゴッホ後期の絵画は、見る者を惹きつけますね!
    2010年12月05日 16:01
  • さかなchan

    mugen様 お久しぶり?です。関東には次々良い美術館が出来羨ましいです。京都は美術館がかなり老朽化して、海外の美術館が、貸し出しを拒んでいっるようです。ゴッホは現場に出向き描くタイプでゴーギャンとは、そのところで、合わなかったようですね。
    昔カーク・グラスがゴッホ役で、アンソニー・クイン
    がゴーギャンと言う映画があったのですが、ご覧になりましたか?凄く2人とも良く似ていたのを思い出しました。それから関東の安田ビル?ひまわりを見ましたが、後に贋作と言うことで、もめているのを思い出しました。ゴッホでは色々思い出す事が沢山あって・・・
    2010年12月05日 16:39
  • キャプテン アフリカ

    ご無沙汰いたしております♪
    ゴッホ展、じっくりと時間をかけて見てみたいです。
    詳しくは分かりませんが独特の線とタッチ、そして黄色の色使いに心惹かれます。
    ゴッホは黄色い世界に何を見たのでしょうか?
    絵と共に人間性にも興味があります☆
    2010年12月05日 21:52
  • すごい数の絵を見る事ができるのですね。
    美術館も、芸術作品のような建物で
    やはり、東京はすごいですね。
    2010年12月06日 09:53
  • mugen

    さかなchanさん
    こんにちは!お久しぶりです!
    公設・私設共に関東には多くの美術館があり、好きな時に行けるのは幸せですね。

    ゴッホとゴーギャンの映画は見ていませんが、最近テレビで、ゴッホの耳切事件と自殺についてゴーギャン、それに弟ティオとの関わり方などが、ドラマ仕立てで放送されているのを見ましたが、やはり謎ですね。

    「ひまわり」私も観ました。真贋は別として迫力のある絵ですね!
    2010年12月07日 14:55
  • mugen

    キャプテン アフリカ さん
    お久しぶりです。お元気でしたか?

    27歳で画家になることを決意して37歳でなくなるまでの10年間、何を思い絵を描き続けたのでしょう?
    耳切事件も自殺も通説とは違う解釈も出ているようで、謎が多いですね。
    2010年12月07日 15:26
  • mugen

    月さん
    黒川記章の設計によるこの美術館自体も、現代的芸術作品だと思います。

    生存中は評価を得る事が出来なかった絵ですが、きっと、ゴッホの才能、画風、気風が時代を先んじていたのでしょうか。
    2010年12月07日 15:37
  • 庵主

    コメントいつも有難うございます。
    土曜日(4日)とは随分雰囲気が違いますね。カフェの周りまで入場待ちの人であふれておりました。入場制限では諦めて帰るしかありませんでしたね。(笑)
    絵画展も、その企画の仕方によって見る人の作品に対する感じ方が変わって面白いものですね。ゴッホさんとのご対面も、いずれ何かの機会でと期待したいものです。
    2010年12月07日 20:29
  • ログの大好きな徳さん

    ゴッホの色の鮮やかさに狂気が込められて
    いると思えてならないんです。
    ゴーギャンの色には、南国の陽が感じられ
    ますが・・・ それ以上の強烈な明るさが
    眩し過ぎます。。。
    2010年12月08日 15:32
  • ぶんじ

    ゴッホ展、いいですね!身近に名画、いいと思います。鋭い感性というのが絵の迫力となってるのでしょうか、写真で見せていただいても、迫ってくるようです。ありがとうございました。
    2010年12月09日 21:57
  • mugen

    庵主 さん
    こちらこそいつもコメント有難うございます。

    今日、六本木方面に用事があったので、もう一度ゴッホ展見てきました。2度目なので気になる絵だけを見て出てきたら、入場制限をしているので驚きました。
    ゴッホ展も、あと10日間で終了。これから益々混みそうです。
    2010年12月11日 21:32
  • mugen

    ログの大好きな徳さん
    最近、ゴッホの耳切事件、ピストル自殺なども、色々な説が出てきていますが、真相はどうなのでしょうね。
    ゴッホの激しい色使い、筆使いは本当に狂気の所為なのでしょうか?

    今日、もう一度ゴッホ展に行ってきました。
    2010年12月11日 22:45
  • mugen

    ぶんじ さん
    お久しぶりです。お元気でしたか?

    ゴッホ後期の作品は特に迫力ありますね。
    でも、生存中は世間に認められず、苦しく辛い生活の中で描き続けていたのでしょうね。

    今日、もう一度ゴッホ展に行ってきました。
    2010年12月11日 23:12
  • 辛口兄さん

    こんにちは
    名画を堪能されましたねー
    間近でみる絵画はTVで見るのとは違うんでしょうね。
    ゴッホだけじゃなく他の画家の絵も見れるなんていいですね~。

    凄く込みそう。兄は人ごみ苦手なので…
    2010年12月13日 12:24
  • mugen

    辛口兄さん
    絵画鑑賞は自分のペースでゆっくり見て回るのがベストですね。
    ゴッホ展も3ヶ月近くの開催なので、11月頃迄に行くとゆっくり見られましたよ。
    2010年12月16日 12:49