<木曽路>  妻籠・馬籠宿

しっとりと雨に濡れている妻籠・馬籠宿を歩きました。
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妻籠・馬籠の人たちは街並みを守るために家や土地を「売らない・貸さない・壊さない」の3原則をつくり、ここで生活をしながら、江戸時代の街並みという貴重な財産を後世に伝えているのです。 写真は現役の郵便局ですが江戸時代の街並みに溶け込んでいます。 黒いポストも現役のポストです。
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昔は山深い木曽路を通る事から「木曽街道」と呼ばれただけあって、木細工の店が多く有りました。暖簾に全て「木」の名前が記してあるお店です。
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「木曽ひのき」で作られたお弁当箱を買いました。 「電子レンジで、冷たくなったご飯を温めると、炊き立てより美味しくなります」という文句に引かれて・・・まだ試してはいません。
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馬籠宿の高札場です。 かっては絶え間なく人々が行き交っていたのでしょうね。 人が多く通る所に設置された高札場・・・法度や掟書など、御触書を掲示した場所です。 それらが木の札に書いてあり、それを高札というので「高札場」。
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妻籠・馬籠宿の本陣は代々「島崎家」が勤めていていました。島崎藤村の一族です。 街道には「藤村記念館」「馬籠脇本陣」「清水屋資料館」などがあり、宿場の文献や藤村資料などが展示してありました。
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300年の風雪に耐えて街道の両側に軒を並べている馬籠峠の古い家並を歩いていると、股旅姿のおあ兄さんや,手甲脚絆の旅娘などがヒョイと現れそうな気がします。 道路がアスファルトなのがちょっと・・・残念!
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温泉紀行Ⅲ <秋田>後生掛温泉 湯治

「後生掛温泉」に湯治に行って来ました。 海抜1000mの十和田八幡平国立公園の大自然の中にある「後生掛温泉」は地熱で床を暖めたオンドル部屋と泥風呂が有名です。 鍋・釜から食料など生活用品を持参しての、本格的な湯治をするという秋田の友達に誘われて、私も本格的の湯治を体験してきました。
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温泉熱を利用したオンドル部屋は、寝転んでいるだけもぽかぽかと入浴に近い効果があり、心地よく、健康度を回復するのに効果がありそうです。 お風呂場は硫黄の匂いが立ち込める高い天井で総木造り。情緒たっぷりです。 内湯は、湯舟が3、サウナ、むし風呂、滝湯、泥湯。あと小さめな露天がありました。 湯量豊富で、お湯がどんどこ流れて気持ちが良いです。 泥湯では泥を肌に塗ると、スベスベして一皮剥けた様に感じます。 持参した食材と共に、山蕗、ミズ、根曲竹、蕗の薹などの山菜を採り、温泉の蒸気で蒸して頂きましたが、とても美味しかったです。 写真の蒸気箱(?)に芋や野菜なら10~20分で蒸し焼きに、卵は5分入れると温泉卵が出き上がります。
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ここを拠点にして、岩手山、駒ケ岳登山やトレッキングを楽しまれている人々にも出会いました。 私は、まず、「八幡平」トレッキングコースを。高山植物の花の最盛期は7月上旬だとか・・・。 でも咲いていました。いっぱい咲いていました! イワカガミ、ハクサンチドリ、ワタスゲ、キヌガサソウ、シラネアオイ、キンポウゲ、ゴゼンタチバナ、ミツガシワ、ツマトリソウ、チングルマ・・・・など等。 キヌガサソウは花弁が6枚なら葉も6枚、花弁が13枚なら葉も13枚になるそうです。自然界の妙ですね! 殆ど知らなかった名前も、散策の途中次々と咲いている花を見つけていくうちにだんだん覚えていきました。                       ハクサンチドリ
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                      キヌガサソウ
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                      ミツガシワ
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山頂近くの鏡沼には、まだ雪が残っていて面白い姿を見せてくれていました。
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翌日は、「後生掛自然研究路」「大沼自然研究路」と全く反対の景色の路を歩きました。 「後生掛自然研究路」は源泉の沸き出でる地球のマグマの息吹を体感することが出来ました。 熱湯、蒸気、泥火山などが噴出し火山現象をふんだんに見ることの出来る2kmのコースです。                    大湯沼の泥つぼも噴気、噴泥しています。
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「大沼自然研究路」では、緑豊かな森に囲まれた湖と湿原を散策しました。 レンゲツツジとコバイケイソウの群生が湖に映えて綺麗でした。
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コバイケイソウに蝶が。
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イソツツジという名も覚えました。とても可愛い花です。
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テレビもなく、携帯電話も繋がらない人里離れた「後生掛」での数日でしたが、自然の有り難さ、自然の恐ろしさ、自然の美しさをあらためて感じる事が出来ました。
posted by 方向音痴の旅人 at 22:20Comment(0)

温泉紀行Ⅱ <山形> 白布温泉・新高湯温泉

山形県の置賜地方の温泉に行ってきました。 今回は源泉かけ流しの旅館の中でも、良質で湯量が豊富な事で評判の宿を選びました。 まずは、上杉藩歴代藩公の保養旅館でもあった、白布温泉・東(ひがし)屋旅館。 「東屋」「中屋」「西屋」と仲良く並ぶ看板が印象的な緑がいっぱいの山間部にある宿です。
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秘湯にしてはあまりにも近代的なのでビックリ!それも其のはず、昭和初期以前の茅葺屋根の建物は平成12年火事で消滅、其の後昔の面影を残して再建し、開湯700年の歴史ある湯を守り続けておられるとの事です。 写真は石風呂と女性専用露天風呂です。他に白布名物の滝風呂がある大浴場・家族風呂等がありました。男性の露天風呂は大きくて見晴らしも良いそうです。
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近くには西吾妻山の雪解け水が50mの落差で落ちてくる「白布大滝」があり新緑に映えて綺麗でした。
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高山植物の花が咲く宿の裏山を少し登ると、西国三十三観音を一場所に集めた石造り野立の三十三観音があります。幾世の安らかなる事を祈願して建立され、上杉藩歴代藩公も参詣されたとか・・・私もお参りして来ました。
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翌日は城下町米沢、戦国時代の名将上杉謙信と藩政改革に取り組み藩の窮乏を救うことに成功した上杉鷹山を祭神としている上杉神社を訪ねました。 ジョン・F・ケネディ元大統領が日本で最も尊敬した政治家である上杉鷹山。 「なせば成るなさねば成らぬ何事も、成らぬは人のなさぬなりけり」の言葉を残した人として私達は鷹山を知っていますね。 米沢牛を美味しく戴いた後、今夜の宿を目指しました。昨日よりもう少し山奥、渓流に沿って登ります。
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今日の宿は新高湯温泉 吾妻屋旅館 標高1126mの自然がすばらしい山間の一軒宿。背後には西吾妻山が屏風のようにそそり立ち、前方はひらけて朝日連峰が一望できます。 裏山から湧き出ている豊富なお湯は惜しげもなく溢れ続けています。 露天風呂、根っこ風呂などが楽しみです。写真は女性用の露天風呂、少し小さ目ですが直ぐ側を渓流が流れ、頭上には桜の枝が張り出しています。1ヶ月前ならお花見をしながらお風呂に入れたでしょうに残念!
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大きい丸い屋根付き露天風呂(男性用)は展望が素晴らしく山間が一望出来ます。時間によっては女性も入れるそうです。
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お食事は採れたての山菜、岩魚、山女など素朴な手料理、家庭的なもてなしでとても美味しかったです。 I went a hot-spring resort in Yamagata.. There are many hot-spring resort in Yamagata.
posted by 方向音痴の旅人 at 10:16Comment(2)

温泉紀行Ⅰ  <南会津> 湯野上温泉・木賊温泉

関東地方が新緑に萌える頃会津に行ってきました。 世界中の緑色と呼ばれる全ての「みどり」の色彩が、連なる山々をキャンバスにして描かれています。白っぽい緑、青っぽい緑、濃い緑・・・一番鮮やかなのは黄緑。 ところが福島県に近づくに連れて緑の中に薄いピンクの塊が多くなってきます。山桜です。 温泉と、美味しい蕎麦を頂きたくて来たのですが、幸いな事に南会津の町は今、桜が満開です。
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一日目は南会津・湯野上温泉「蕎麦宿 湯神」。予約がなかなか取れないので有名な宿です。 4部屋だけの小さな宿ですが、蕎麦大好きの私は一度はぜひ行ってみたかった宿です。 源泉掛け流しの半露天風呂が、それぞれの部屋に付いているのも魅力です。 夕食の蕎麦懐石料理のフルコースは、部屋についている囲炉裏端で頂きました。 最初は刺身盛り、そば豆腐、そば切りのなめこ和え、根曲がり竹、山菜(こごみ)。 食前酒は「しそぶどう酒」。 次から次と、温かい料理は温かいうちに、冷たいのは冷たくして出てきます。 そば粥、蟹のかぶら煮、揚げ物、そば稲荷、蕎麦サラダ,焼きたての岩魚の塩焼き。 最後は手打ち蕎麦。カナリ満腹でしたが、やはり本場のお蕎麦、美味しくてスルスル頂いてしまいました。 もちろんお酒も揃っていますよ。
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宿から車で20分ほど走れば「大内宿」があります。 宿場として、荷駄運送の駅所として栄えていた大内宿も、明治になって日光街道が出来ると すっかり寂れてしまいました。 時代の波に取り残された事によって、江戸時代の茅葺の家並みが今も残り、昔の生活を私達に垣間見せてくれています。 田舎道を走っていて桜の木を見つけました。 「千歳(ちとせ)桜」樹齢700年のベニヒガンサクラで、千歳という女性が亡くなったのを悲しんで、この辺りを治めていた殿様が植えた、と看板に書いてありました。 曇り空だったのが残念でしたが、見事に満開でした。
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「桜」は蕾も良し、咲いて良し、散るも良し、葉桜も良し・・・全て素敵ですよね! 桜を眺める時、私は日本人で良かったと思います。 華やかさ、寂しさ、侘び寂までも表すことが出来る「木」って「桜」以外にはあまり見られないと思います。 2日目の宿、木賊(とくさ)温泉「井筒屋」に向けて走っているとだんだん山が近くなってきます。 それも、まだ雪の残っている山が近づいてきます。
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秘境の里「木賊」はその昔、武士が刀傷を癒した「隠し湯」と言われ、今では秘湯ファンにとても人気がある温泉地だそうです。 井筒屋は渓流に迫出すようにして建っている宿でした。客室数は10部屋。 今はまだ渓流の傍にも雪渓が残っていますが、後1ヶ月もすれば宿の周りの木々も緑に萌えることでしょう。
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宿の源泉掛け流しのお風呂は階段を下りた場所(写真の左下川原に突き出ている所)にあり、窓の外、手の届くような所に清流が走っています。浴場は川と一体となった感じで、湯舟は川面よりも低いのでは?と思ってしまいそうです。湯舟の底数カ所から、気泡とともにちょっと熱めの湯が沸き上がってきます。これが有名な「足元湧き出し泉」だそうです。 夕食は、山の幸川の幸がいっぱいの家庭料理が並びました。
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写真の他にも、熱々の岩魚の塩焼き、山菜の煮物、蕎麦、宿の名物舞茸ご飯・・・など次々と運ばれて来ました。美味しかったです。 今回泊まった2つの宿はご夫婦やご家族だけで営まれているとても家庭的なお宿でした。 宿泊費もリーズナブルで、朝食・夕食も手作り、土地の食材をふんだんに使った家庭料理はとても美味しく、良質の温泉と共に極上の時間を過ごす事が出来ました。