セザンヌ展

六本木・国立新美術館で開催されているセザンヌ展に行ってきました。

セザンヌの画業を、フランスの北と南、パリとプロヴァンスという2つの場所を対比して構成された展覧会です。

セザンヌは風景画でも静物画、人物画でも、その移りゆく時間を永遠にカンバスにとどめ様とした画家だと言われていますが・・・凡庸の私にも感じられるでしょうか・・・?

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国立新美術館は、いつ来てもユニークで美しい建物です。

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あいにくの曇り空ですが、ガラスの壁から差し込む光は優しいです。

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セザンヌの画業の出発点となった大作「四季」、それぞれの季節をを女性で象徴して描いています。

左から、春・夏・秋・冬

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自画像・・・意志が強そうですね。

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庭師・ヴァリエ
水彩画に見えますが、水彩技法を研究して描かれた油彩です。

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彼は、故郷のサント・ヴィクトワール山を繰り返し、繰り返し描きました。
中でもこの絵は、二本の松を額縁のようにして、サント・ヴィクトワール山が描かれています。
この2本の松は、中学時代サント・ヴィクトワール山で一緒に遊んだ親友エミール・ゾラとセザンヌ自身だと言われていますね。

でも、後年、ゾラがセザンヌをモデルにした小説の内容に関して、決定的な決別が生じ、生涯会うことがなかったそうです。 しかし、ゾラの死の知らせを受けたセザンヌの嘆き悲しみは尋常ではなかった、と言われています。きっと後悔の念がいっぱいだったのでしょうね・・・。

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何年か前、南フランス・プロヴァンス地方を旅した事があります。
セザンヌが好き、モネが好き、ゴッホが好き・・・彼らが愛したエクスプロバンスをゆっくりと歩きたくて・・・。

季節は春・・・花々は美しく、木々の緑は瑞々しく・・・眼前に、サント・ヴィクトワール山が現れた時「アッ!雪!」と叫んでしまいました。 雪を被っているかと見紛うばかりのサント・ヴィクトワール山は石灰岩の山なので白く輝いていたのです!

そんな、想い出を、楽しく思い出させてくれる展覧会でした。











この記事へのコメント

2012年05月26日 08:01
おはようございます。
素晴らしいセザンヌの絵画、サント・ヴィクトワール山の想い出を拝見していると頭の中に風景が浮かんでくるようです。ありがとうございました。
2012年05月26日 17:55
国立新美術館その物が芸術って感じ
ですね。
一言で言い切れるものではありませんが
セザンヌは故郷や親友をこよなく愛して
いたんだな~と感じました。
人物や風景など構図のとり方などは
参考になりました。
前記での美味しい物の勢ぞろいですが
ゴックンもので拝見しました・・・。

futawa
2012年05月27日 00:01
プロヴァンスに行ってみたくなりました。ほんとうに
mugenさんの博識に脱帽です。イタリヤやスペインの美術館にいきましたがただ見ただけと・・・
何にも頭にのこっていません。(;一_一)
2012年05月27日 19:10
印象派との絵の出会いは心深く刻まれます。貧しかった私の勤労学生時代にゴッホの絵と出会い、絵の中の灯りと星空でしみじみと慰められた、人をこんなにも愛おしく感じさせた。なけなしの中から美術館で画集を買いました。ゴーギャンの美しい色相と理知性、セザンヌの敬遠な神秘性、デッサンを学び始めた頃、先生がせつせつやさしく説く話がわからなかったのですが、ただ絵に魅かれていました。なつかしい、
2012年05月27日 23:08
画家の人生にそれぞれの思い。
そしてmugenさんの人生にも影響を与える絵画。
芸術の持つ力って人々を繋げる神秘が秘められていますね☆
2012年05月28日 18:22
ヨーロッパの旅行は随分前に仕事を兼ねて旅しましたが、南フランスは行っていません。興味があり、機会があったら出かけてみたいです。
国立新美術館、できた当初でしたが、東京に行く機会があり、時間が空いたので覗いて見ましたが、あいにく休館日、私と同じように若者も知らなくて来ていました。そんなことで外観だけは知っていますが、中は知りません。休刊日を調べて出かけてみたいです。
impression
2012年05月28日 19:45
mugen殿、
私も10年以上前ですがニースからエクスへハイウェイA-8を走った時、セザンヌが好んだ雪を被ったようなこの山を観ました。
ブログを見させていただき、プロヴァンスの16日間を想い出しています。
あぁ サツキ フランスの野は 緋の色す 君もコクリコ われもコクリコ
2012年05月28日 23:40
心地良い時間を過ごされましたね。
羨ましい限りです。
四季が見れただけでも充分に思えました。
mugen
2012年05月29日 13:06
毎日日曜人 さん
セザンヌの作品90点、油彩、水彩、デッサンなど楽しんで観てきました。
旅行の思い出も一緒に、良い時間を過ごせました。
mugen
2012年05月29日 13:36
ワインレッド さん
黒川紀章さん設計の国立新美術館は、世界最大級の美術館だけあって、全館のガラスカーテンウォールから射しこむ光が美しく素晴らしいですね!

セザンヌとゾラの話は有名なのでしょうね。案内書などにも書かれています。
mugen
2012年05月29日 13:44
futawa さん
私も同じですよ。良く解りません。
ただ、絵は好きで、美術館で過ごす時間が好きですね。
プロヴァンスは素敵ですよ。ぜひ、お出かけしてみてください。
mugen
2012年05月29日 15:15
茜雲 さん
折角お出かけになったのに休館日とは残念でしたね。
この美術館はコレクションを持たないので、今回のような良い企画展を常に催しています。

今までの美術館と違って重厚さには欠けますが、明るく素敵な空間・・・レストランでお茶を頂くのも楽しみの一つです。
mugen
2012年05月29日 16:29
impression さん
impressionさんもサント・ヴィクトワール山をご覧になったのですね。 セザンヌが愛した故郷の山・・・彼はこの山の絵を何枚も描いていますね。

私が行った時も、与謝野晶子が詠んだ様に、フランスの野はコクリコが咲き乱れていましたよ。
mugen
2012年05月29日 16:54
suikoushiya さん
コメント有難うございます。

四季は、若い時に描かれた所為か、私達が知っているセザンヌの絵とはちょっと違う感じがしますね。

四季を描いたアトリエも再現されていて、実際に画材として描かれている花瓶やオブジェなども展示してあります。 100年以上も経て、日本で見ることが出来るなんて幸せですね。
2012年05月29日 23:17
こんばんは。
絵を見て旅を想い出す、旅に出て絵を
思い出す心が洗われ気持ちにゆとりが
でき素晴らしい事ですね。
mugen
2012年05月30日 10:00
たまて箱 さん
旅先で、描かれた景色を見つけたり、その中に佇んだときの幸せは、旅の最高の楽しみの一つですね。

絵画の中に、旅先の思い出のかけらを見つけた時には、嬉しくてにっこりしてしまいますね。